2003年10月より再び日本を拠点に活動することになった事をとても嬉しく思っています。15年以上前、日本に何もなかった頃からダンスの普及活動をしていた頃を思い出すと、懐かしくもあり、新鮮な気持ちにもなります。
私の今までの経験を生かし、目標を伝え、理解してもらうには相当多くの時間が必要ですが、慌てず、焦らず、また多くの機会を作り、少しずつ伝えて行きたいと思います。レッスンで、お酒の席や、お茶をしながら。
3年前初めて私のワークショップを受けた生徒達がいろんな経験を経て、少しずつ私の考えを理解し始めていることに感謝しています。最近は方向性も少し見えてきました。良いものは見えるものではなく、感じるものだなとつくづく思います。
★こんな環境をつくりたい!
何歳になっても、子供がいる人も、障害を持っている人も、疲れているときも、悲しいときも、辛いときも、会社で嫌なことがあったり、ストレスが溜まっている時に、行きたくなるダンスクラブ、そしてダンススクールを作りたい。
託児所があり、禁煙、種類は少なくても美味しい食事ができ、リラックスできる空間。会員制(気持良く過ごしてもらうため、そして安全を考えて、最近信じられない事件が多いので) それにはインストラクターが安心して働ける環境が必要です。
★文化について!
この文化はラティーノやブラジル人の文化ですから、日本人はどうしても彼らがやる事だけを信じてしまいます。私はNYで教えていましたが、私の生徒には日本人は少なく、いなかったと言ったほうが近いでしょう。
ニューヨーカーからはどうして日本人は貴方から習わないのと聞かれました。もしかしたら日本人は無意識に人種差別をしているのかもしれませんね。
日本文化に置き換えてみてください。私たちが盆踊り、空手、茶道、書道などの日本文化を正確に伝える事ができますか、やはりその世界に通じ、しっかり勉強している方でないとできませんね。実はこれらのダンスを教えるという歴史は始まったばかりなのです。
ラティーノやブラジル人の文化ですが、枠を外せば、人間の作った大切な文化です。皆さんでこの素晴らしい文化を守り、そして伝えていくことが必要だと考えます。日本人でも、火星人でもよいのです。どれだけ文化を愛しているかが大切なことです。
NYで指圧に行ったことがあります、30代後半の女性でしたが、彼女はブラジル人でした。そして私は日本人でブラジリアンダンスを教えている。二人でNYの面白さを満喫したような気がしました。
★こんな踊りを伝えたい!
最初は物まねでかまいません、基本的な事を何回も繰り返すことが必要です。しかし、ある程度覚えたら、音楽を体で感じて自由に、形にとらわれず、相手と音楽(ミュージシャン)と気持ちを合わせる事がどんなんに気持良いものかを理解できるように練習していきましょう。
クラブで踊っていると「貴方の踊りが私は好きです」とよく言われました。これが私にとって一番うれしい言葉でした。
皆にもそんなダンスをしてもらいたい。「貴方のダンスが好き」、だから踊りたい。上手、下手、先生、生徒、黒人、ラティーノ、アジア人、白人という言葉や国境を超えた瞬間です。さらにダンスを通していろんな文化をしり、交流を重ね、沢山の事を学んでほしい。「ダンスは最高のコミュニケーション」
★クラブについて
最近クラブでは早い曲やリズムが取りにくい曲がとても多くかかる。だから元気がないと踊りに行けない、行かない環境であるように感じます。
しかしこの種のダンスクラブは元気がない時、悲しい時、落ち込んだ時、寂しい時に行くと元気になったり、リラックスしたりする場所でないといけないのです。それにはまず心地よい、気持良い、素敵な曲が必要です。気持ち良い曲がなければ、気持良い踊りができないからです。インストラクターより100倍大切なのが音楽です。音楽が気持良くなかったら、インストラクターも気持良くは決して踊れません。
★DJについて(※DJはインストラクターより大切なインストラクターである)
これを大きく勘違いしていること
@この種のDJは踊らせるのでなく、酔わせないといけないのです。
Aスローな曲でもリズムが取りにくいと早い曲よりも、はるかに踊りにくいのです。
B盛り上げる時に早い曲をかける事が多いですが、単なる早い曲では疲れるだけです。リズムの深い、グルーブのある曲をかけるのです。そういう曲はとてもエキサイティングしますが、実際踊ると早くないのです。
C新しい曲をかけるのでなく、気持良い曲をかけるのです。椅子に座っている人が気持良く酔ってしまう曲でなければいけません。歌うこともあるし、あまりの美しさに涙を流す時もあるでしょう。
D10%のお客が「今の曲は何ですか、歌手名を是非教えてください」と聞いてくることがDJとしての最低条件です。100人のお客がいたら10名でしょうか。
私のダンスクラブではサルサとブラジリアンを教えています。サルサで入会した方も、ブラジリアン音楽が綺麗だからブラジリアンダンスを始め。ブラジリンで入会した方はサルサの音楽が綺麗だからサルサを始めます。またトイレではいろんなジャンルの音楽の中から気持良い曲を選び流しています。つい体が動いしまい、曲に聞き入ってしまいます。そして生徒からトイレの曲がほしいと言われます。
★昔のクラブとレッスン
私が昔、日本でやっていた頃、レッスンに残業で来られなくても、その後の居酒屋にに来たり、クラブにお酒だけを飲みに来るのが普通でした。今のクラブやレッスンで、踊れない状況だったら来るでしょうか、踊りたいより、皆に逢うことが楽しいのです。その上で踊るのですから、最高に楽しいはずですね。あの頃を思えば上手、下手なんて考えて踊っていた生徒は1人もいなかったように思います。それにリズムを外すことも少なかった、音楽も良かったし、そしてただ楽しくて踊り続けていた感じがあります。2回転する必要もないし、バリエーションは少なかったが、レベルはと相当高かったように思います。良い条件があつまり、良い環境があったと思います。もちろんまた作り上げます。
★チャリティー活動
2001年、ニューヨークで9・11のテロを経験したあおちゃんは、「ダンスを通して何かできないか」という思いから、2004年5月に老人養護施設のボランティアとチャリティーパーティーをスタートさせました。このパーティーではフリーレッスン、映画鑑賞、無料ディナー、パフォーマンスなどの、様々なイベントを用意し、初心者の方でも楽しく参加できるように、色々工夫されています。この活動を通して本物のダンスの素晴らしさを知って頂きたいと願っています。
今さびしい老人達がとても多いです。アメリカではインターネットギャンブルで年金を全部とられる老人が後をたたない。日本ではパチンコ店に多くのお年寄りが集まる。バンコクや中国では公園に毎朝6時ごろから老人や若者が集まる文化がある。そこではヨガ、武道、社交ダンス、太極拳、カラオケ、タイチーなどを皆が楽しんでいます。その後はテーブルで食事をしたり、お茶したり、そしてカラオケ等をやり、お昼頃までいるそうです。若い人は6時からのヨガなどをやって仕事や学校に行くそうですが、私もぜひ日本でこのような環境を作りたいと思っています。
★2003年7月の日本ワークショップで私が学んだこと
私は2003年の日本のワークショップで自分の踊りに、愛情と人を思いやる気持ちみたいなものを少し入れることができたように思います。10年以上たってやっとそれに気がついたのかもしれない。忘れないようにしないと。
トロピカルNY
あお